高梨沙羅とライバルのサラ・ヘンドリクソンの対決は着地の差が勝負の分け目となった。

高梨沙羅

高梨沙羅は今大会で日本人初のメダルを獲得し、同選手権で日本人の女子選手がメダルを獲得するのは初めてとなる快挙。

高梨沙羅はサラ・ヘンドリクソンよりも風向や風速の条件が厳しかったのだが104.5メートルと103メートルを飛び、着地で左右の足を前後に開こうとするもテレマーク姿勢は決めきれず、飛型点は53点と54点となった。2人の合計得点の差は僅か2.7点だった。

高梨沙羅はライバルのサラに飛型点で7点劣ったことに対し「そこが私の弱さ」と語った。

昨季は両脚のすねに痛みを抱えたことから、身体にかかる負担が大きいテレマーク姿勢を入れられなかったのだが、自己管理を徹底し着地姿勢の改善を試みることで成績が向上した。

一方、優勝したサラ・ヘンドリクソンは「私の夢の一つだった」と涙ながらに語り、世界選手権の大舞台での勝利に歓喜した。

非常に僅差の決着で、高梨沙羅選手とライバルのサラ選手の2人の健闘を称えたい。もしも、何か1つでも条件が変わっていたら、また違う結果になっていたかも知れないと思うと、勝負の世界は辛く厳しいものだと思う。

ところで、小さな女王と呼ばれる高梨沙羅の強さの秘密はどこにあるのだろうかという疑問があるだろう。それは何と言っても機械のように正確なフォームと強靭なメンタルにある。

飛距離を更に伸ばしたい、優勝したいという前向きな気持ちと向上心で努力を怠らない姿を、我々も見習わなければならないと思う。