少子化対策として妊娠中絶を禁止すべきと、自民党の野田聖子氏が発言した。

野田聖子

少子化対策をするのであれば妊娠中絶の禁止からしていかないと、野田聖子氏は語る。

野田聖子氏は参院選後、党内に人口減少社会対策特別委員会で検討してもらうつもりだ。妊娠中絶を禁止にするだけではなく、養子縁組を斡旋するための法律を作って生まれてきた子供を社会で育てていける環境を整えなければならないと記者団に話した。

その発言の内容は少子化を止めるためだけの事を考えた発言であって、妊娠中絶をする人の事情などはまったく考慮されていない勝手な発言だと思う。この人は敬虔なクリスチャンか何かなのだろうか?

これが正論だというならば、強姦被害者や家庭の事情などでやむなく妊娠中絶をせざるを得ない女性のことを完全に無視しているし、仮に生まれてきた子供が養子に出された先で必ずしも幸せに育つとも考えられない。道徳的にはいいのだろうが、女性の出産や中絶をコントロールするような非常に恐ろしい発言をしていると思う。

近年、育児放棄や望まれなかった子供が虐待される児童虐待が問題となっている。幼児虐待による死亡は、生まれたその日に起きてしまうケースが4割を占めるという。その理由はというと「本当は生みたくなかった」ということ。

ルーマニアのチャウシェスク政権時代に妊娠中絶を禁止したせいで、捨て子や浮浪者のような子供が大量に出て社会問題となったこともあった。そこには触れないのか?

今回の野田聖子氏の少子化対策の発言は、望まれなかった子供の存在や未来についてほぼノータッチな発言で、生まれてくる子供の数字しか見ていないのではないだろうか。この意見には賛否両論があるだろうが、実際もう少し考えてから発言したほうがいいと思う。